挨拶

特定非営利活動法人 放射線医療国際協力推進機構 放射線医学は放射線診断や放射線治療、核医学診断治療を包含する先進的な医療分野であります。放射線医学は近年の目覚ましい技術革新によって、放射線医学の技術的可能性が飛躍的に高まり、がんなどの非侵襲的早期診断、高精度な診断、そして、高精度のがんの放射線治療など、急速な発展を遂げております。 一方、国際的にみると、欧米や我が国の先進国が高いレベルの放射線医療を実践しているのに対し、アジアの発展途上国は放射線医学の水準も低く、まだまだ、先進的な放射線医療を享受することができない状態にあり、国際協力により、放射線医療の技術移転や、器機供与の援助が必要とされております。

NPO放射線医療国際協力機構は平成18年7月26日付で設立され、こうした状況に放射線医学分野を中心として、放射線医療者の教育養成や研究・技術開発など、日本国のがん医療の発展を支援する活動に加えて、放射線医療の技術移転や器機供与の援助などの国際協力活動を支援しております。

平成18年に本NPO法人を設立して以来、約15年が過ぎましたが、平成24年(2012年)11月30日には 群馬県から 「認定 特定非営利活動法人」として「認定」を受け、現在まで、認定法人の3期目に入っております。そして、これまでに、イエメン国に放射線治療機器を供与し、初めて子宮頸がんに正しい治療法を実施する礎を作ったり、IAEAを通じた国際支援を行ってくることができ、多少なりともアジア地域のがんに苦しむ患者さんに貢献できたのではないかと考えています。現在は外務省のIAEA/RCA活動の日本の国内対応委員会の事務局業務を担うと共に、RCA活動を市民に情報提供するシンポジウム等の開催や、国内放射線治療医に対する教育事業、医療機器の外国供与事業、先端的放射線治療の国際展開の協力支援事業、等を推進しています。

こうした活動を通して、アジア地域の放射線医療の発展に貢献し、今後とも、日本国が各国から心から敬愛されるような国際協力活動に展開させたいと考えております。

令和 5年 6月吉日
認定特定非営利活動法人放射線医療国際協力推進機構
理事長 中野 隆史

認定 特定非営利活動法人 放射線医療国際協力推進機構 理事および特別顧問・事務局

役職名 氏名 備考
理事長 中野 隆史 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 アソシエイト
副理事長 鈴木 義行 福島県立医科大学 教授 附属病院副病院長
理事 立崎 英夫 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門
放射線医学研究所 被ばく医療部 部長
理事 田巻 倫明 福島県立医科大学 教授
理事 細田 敏和 千代田テクノル 代表取締役会長
理事 清水 庸夫 関東脳神経外科病院 元院長
理事 小林 一仁 小林ビジネスセンター 社長・税理士
理事 原  淳子 原病院 院長
理事 野田 真永 埼玉医科大学 教授
理事 石原 憲之 横浜国立大学 客員教授
理事 若月 優 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 QST病院 治療診断部長
理事 久保 亘輝 群馬大学大学院 講師
監事 櫻井 英幸 筑波大学大学院 教授
特別顧問 辻井 博彦 医用原子力研究振興財団 理事  放射線医学総合研究所 元理事
特別顧問 安藤 隆春 元警察庁長官
特別顧問 松澤 建 民間外交推進協会理事長、全国警察友の会会長
事務局長 藤原 淑子 オフィス グラン・ジュテ 代表